多久市の「タクア」の重油流出問題を討議した県土整備・警察常任委員会=佐賀県議会

 6月定例佐賀県議会は21日、総務、文教厚生、農林水産商工、県土整備・警察の各常任委員会が行われた。多久市の温泉保養宿泊施設「タクア」の重油流出問題で田植えなどに影響が出たことを受け、御厨秀樹農林水産部長は「施設関係者に猛省を促したい」と述べ、再発防止を求めた。議員からは農作物の風評被害への対策を促す声が上がった。

 農林水産商工常任委では、定松一生議員(自民)が河川への重油の流出による農業への影響を質問した。

 農政企画課によると、取水していた約4・5ヘクタールの水田で油膜を確認し、既に田植えを終えていた約20アールは苗が枯れたため植え直した。現在は巡回などで水稲への影響を分析し、管理に関する情報提供もしている。生産者に対して説明の場も設け、7月中旬には一緒に生育状況を確認する。

 御厨部長は「流出の原因は人的ミスと聞いている。農業者は今後どうなるか非常に心配している。不安を和らげるように、しっかり対応する」と述べた。

 県土整備・警察常任委では、野田勝人議員(県民ネット)が「流出の拡大防止や回収は適切に行われているが、今後は風評被害の恐れがある」として対策を要請した。横尾秀憲河川砂防課長は「関係機関と連携しながら対応する」と答えた。

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