佐賀市久保泉町川久保の残土置き場の土中から山口県下関市の男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた被告(68)=神埼市神埼町=の裁判員裁判の第8回公判が20日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)であった。検察側は土中から見つかったボイスレコーダーに残された音声を再生し、被告が2人を殺害した動機とみている借金返済のやりとりを明らかにした。

 検察側は冒頭陳述で、事件1週間前とされる2014年8月8日、被告が2人に「取引で約1500万円が手に入る。(借金のうち)1200万円を払うので15日に来てほしい」との趣旨を伝え、会話を男性がペン型ボイスレコーダーで録音したと主張していた。

 検察側はこの日、レコーダーに録音されていた約10分の音声データを法廷で再生。被告とみられる男が「盆休みで誰もおらんけんですよ。15日の3時に」と言い、男女2人が「15日来れるか」「うん大丈夫よ」とやりとりする会話があった。ほかの音声内容もまとめた報告書も読み上げられ、14年6月以降に男性が被告に借金返済を求めていたとするやりとりを説明した。

 解析に携わった捜査関係者らの証人尋問もあり、再生された音声は会話の内容などから14年8月8日で、2人の親族の話や被告の声の鑑定から3人のやりとりと推認したと説明した。

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