大阪北部地震でブロック塀倒壊による女児死亡を受け、佐賀県内市町の教育委員会も国の要請を待たずに独自の調査に乗り出した。19日時点で危険と判断された塀はないが、嬉野市では裏側から支える「控え壁」がない塀もあった。調査結果を基に、市町は今後、法令に違反していないかどうか詳しく調べる。通学路の点検も予定するが、民有地に立つ塀については「是正は難しいのでは」という声も漏れる。

 現地調査や各学校に安全点検を呼び掛けた市町は佐賀市を除く9市と、吉野ヶ里、基山、玄海、大町、江北、白石、太良の7町。

 吉野ヶ里町は職員が町内四つの小中学校を回り、目視でブロック塀の数や高さを確認した。町学校教育課の筒井秀勝課長は「地震はいつ起こるか分からないので、取り急ぎ点検した」。建築基準法に合致していないものがあれば改修を検討するという。

 嬉野市では数校で「控え壁」がない一枚板のブロック塀があったが、鉄筋が入っていて、高さが基準を満たしていることから危険ではないと判断した。

 一方、文科省からの要請通知が19日夕までに県に届かず、対応を保留した佐賀市教委は「(国と)点検手法が異なって確認をやり直させるのは避けたい」との考えを示し、通知を受けて各学校に指示を出すとしている。

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