難聴を抱える自身の体験を話す、医師の吉田翔さん=佐賀市のグランデはがくれ

 難聴の障害と向き合いながら医師の道に進み、デフリンピック・男子バレーボール日本代表も務めた佐賀市出身の吉田翔さん(34)が15日、九州地区ろう学校PTA連合会の研究協議会で講演した。吉田さんは自身の経験や難聴の人への配慮などについて語り、聴覚障害のある子どもたちに向けて「何でもトライして、納得するまで頑張ってほしい」と思いを込めた。

 吉田さんは、大学時代に講演したことがきっかけで、医師の道を目指すようになったことや、難聴者の言語獲得には家族の支援が重要なことを述べた。また、難聴の種類や「さ行」や「た行」が聞こえづらいことを説明し、周囲が障害について深く理解することが大切だと力を込めた。

 母の啓子さんも翔さんが3歳の時に難聴と診断されたことや、その後、言葉や発音を学習するため絵日記などに取り組んだことを紹介した。

 研究協議会には九州各県のPTA会長やろう学校の校長ら56人が出席した。講演を聴いた保護者の一人は「ろう学校に通う自分の息子の夢を応援したい気持ちになった」と感想を語った。

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