宝来軒のラーメン

 神埼町の旧長崎街道から東へ少し進んだ所で赤ちょうちんが揺れている。原田満州国(ますくに)さん(86)と康子さん(81)が夫婦で営む宝来軒。「誰にでも愛される味」(満州国さん)と自慢のラーメン(550円)はスープに独特の甘みがあり、自家製チャーシューやのり、小ネギと紅しょうがが浮かぶ。

 元々はアイスキャンディー店。東京オリンピックが開催された1964年、同町内にあった宝来軒の先代が長崎県に引っ越すことになり「のれん分け」(満州国さん)で引き継いだ。

 それから54年。営業中は火を消すことなく、豚骨や鶏の骨などを長い時間煮立ててだしを取り、毎日スープを継ぎ足してきた。濃すぎず薄すぎず、スープは飲み干せるほどの絶妙な味付け。

 ラーメンだけではなく、おでんも絶品。大根や卵、こんにゃくなど豊富な具材は一つ110円。カウンター11席と4人掛けのテーブル席が二つ。昔ほどのにぎわいはないというが「商売が好きで、人との会話が好き」だから続いていると満州国さん。「これからも元気な限りは」。おしどり夫婦が与えてくれるおいしさと安らぎを感じてみては。

 

▽神埼市神埼町神埼75

▽11時~翌1時

▽不定休

▽0952(52)2460

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