九州経済をけん引する事業者や、優れた起業アイデアを持つ学生を表彰する「第3回九州未来アワード~世界が驚くKYUSHUへ~」が11月8日、熊本市中央区のホテル日航熊本で開かれた。1次審査を通過した8社の代表と2大学の学生が、それぞれの取り組みや成果を発表。来場者はファイナリストたちのユニークで斬新な発想に聴き入った。

 九州未来アワードは、海外での事業展開や積極的な地域振興に取り組む企業、団体などをたたえることで、新たな起業家や事業者の挑戦意欲を喚起しようと、2015年から行われている。主催は佐賀新聞社など九州7新聞社。

 冒頭で、審査員長を務める一橋大学イノベーション研究センターの米倉誠一郎教授が「地方創生はイノベーションで!」と題して講演した。日本が経済大国になりながらも、自殺率が高い現状を問題提起。学歴重視から学力重視に転換する例を挙げ、やり直しのきく社会にすべきだと強く訴えた。さらに日本の将来的なマーケット縮小を見据え、国内だけに目を向けるのではなく、成長している国へ飛び出していこうと呼び掛けた。

 企業・団体部門の大賞(アワード)は、技術力に優れた国内の工場と直接提携し、洋服や革小物などをネット販売する「ライフスタイルアクセント」(熊本市中央区)が獲得した。製造工場と共同でデザインから販売まで手掛け、流通過程で発生していた中間マージンを削減。販売価格を工場が決めるなどの新しいビジネスモデルや、工場を尊重しながら事業を進める点が高く評価された。

 今回も優れた取り組みが多く、急きょ、準大賞と審査員特別奨励賞、女性地域貢献賞の三つが設けられた。

 学生起業アイデア部門の大賞は、球磨焼酎の製造過程で出るかすを使って光合成細菌を培養した崇城大学生物生命学部の「Ciamo(シアモ)」。処分に費用がかかる焼酎かすを再利用している点や、環境問題対策も見込めることなどが、選ばれた理由となった。

=九州未来アワード実行委員会=

■主催 【九州未来アワード実行委員会】佐賀新聞社、熊本日日新聞社、西日本新聞社、長崎新聞社、大分合同新聞社、宮崎日日新聞社、南日本新聞社

■後援 経済産業省九州経済産業局、九州商工会議所連合会、九州生産性本部、九州経済調査協会・BIZCOLI、九州経済同友会、九州経済連合会、佐賀県、熊本県、福岡県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県

■協賛 旭化成、中小機構九州、明治、ライオン

■協力 日本能率協会総合研究所、ミュージックセキュリティーズ

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