「開成学園と唐津」と題した宮島清一社長の講話を聞く開成高生=唐津市船宮町の宮島醤油

 全国屈指の進学校として知られる開成高校(東京)の2年生38人が7日、修学旅行で唐津市を訪れた。同高の初代校長で、後に首相を務めた高橋是清(1854-1936年)と唐津の縁で訪問。是清が英語教師を務めた唐津藩英学校「耐恒寮」に詳しい宮島醤油の宮島清一社長(67)の講話に耳を傾けた。

 是清は明治4(1871)年、唐津に赴き、辰野金吾(建築家)ら若者に影響を与えた。翌年帰京し、大蔵省勤務などを経て、同11年から12年間、共立学校(現・開成学園=中高一貫の男子校)の初代校長を務めている。

 こうした経緯を宮島社長が船宮町の同社本社で語り、「耐恒寮では19歳ぐらいから小学生まで幅のある子どもを同じ教室で教えていた。そこにいたら面白いだろうなと思える学校で、後の成功者たちを育てた」と説明。このほか、4代校長の田辺新之助が唐津出身で、12代校長の曽禰武(物理学者)は父が耐恒寮出身の曽禰達蔵(建築家)であった、と紹介した。

 中学1年で是清を学んだという水野重弦さんは「若い頃の米国での奴隷生活と、初代校長を務めたことは知っていたが、その間の話は初めて聞いた。17歳で英語教師をしていたことに驚いた」と感想を述べた。

 宮島社長は「うま味の科学」のテーマでも話し、生徒たちが質問。工場も見学した。同高2年生400人は1年かけて4泊5日の九州旅行を計画し、長崎コースを選んだ生徒の一部が唐津を訪れた。

このエントリーをはてなブックマークに追加