小学生にがんに関する知識や向き合い方などを伝える「がん教育支援員」の養成講座=佐賀市の県医療センター好生館

 実体験などを踏まえ小学生にがんに関する知識や向き合い方を伝える「がん教育支援員」の養成講座が9日、佐賀市の県医療センター好生館で始まった。がんを体験した人やその家族ら約20人が受講し、子どもへの話し方などを身につける。

■佐賀市のNPO、立ち向かう心育てる

 がん対策に取り組むNPO法人「クレブスサポート」(吉野徳親理事長)が昨年度に引き続き主催する。講座は8月までの全6回で、医師や各地のがんサロン代表者、大学教員らが講師を務める。受講生はがんの基礎知識などを学び、模擬授業を経て修了書が授与される。

 初回は県教育委員会の担当者が学校現場でのがん教育の現状を紹介。「がんと向き合う人と接し、話を聞くことで、子どもたちは頭で分かっていた知識をより深く理解することができる」とがん教育支援員の役割の重要性について述べた。昨年度実際に支援員が授業を行った赤松小の様子も報告された。

 吉野理事長は「新薬や医療技術の進歩から、『がんイコール死』ではなくなってきている。検診や生活習慣含め、子どものうちからしっかりした教育をやれば、がんに立ち向かえる人が育つ」と意義を語る。本年度は秋以降、小学4年生を対象とした出前授業を約10校で実施する予定だという。

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