佐賀市久保泉町川久保の残土置き場の土中から山口県下関市の男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた無職の被告(68)=神埼市神埼町=の裁判員裁判の第4回公判が11日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)であった。証人尋問で遺体の司法解剖を手がけた医師が、遺体や現場の状況から窒息死した可能性に言及した。

 佐賀大医学部の小山宏義准教授が証言した。「腐敗が進み死因は特定できなかった」とし、土中から発見された状況を加味した上で男性は上からかけられた土砂の重み、女性は車内で体を前に折り曲げたような姿勢を強いられたことで呼吸ができず、窒息死した可能性があるとの見解を示した。

 弁護側は4日の冒頭陳述で、検察側が主張する生き埋めによる窒息死以外の可能性を指摘。小山准教授は、男性の遺体にはあばら骨が前後方向からの力で折れて出血の跡もあり、生前に骨折、出血した可能性があることを認めた。その上で、弁護側から、男性があばら骨骨折で呼吸障害に陥って窒息死した可能性があるかを問われると「一つの考え方としてあり得る」とも述べた。

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