国内で市販の衣類に付けられる洗濯方法の絵表示が12月から国際規格に合わせた記号に統一され、22種から41種に大幅に増える。40年以上親しまれてきた日本独自の洗濯機などの絵表示がなくなり、円や線といった記号の組み合わせに様変わりする。消費者庁は「海外で買った衣類と同じになり、利便性が高まる」とするが、高齢者らには「覚えづらい」との声もあり、定着には時間がかかりそうだ。【共同】

 衣類タグなどへの洗濯方法の表示を義務付けている家庭用品品質表示法の関係法令が昨年3月に改正され、今年12月1日に施行される。11月30日までの出荷分は従来の絵表示が認められており、店頭ではしばらく新旧の表示が混在しそうだ。

 家庭での洗濯方法は、洗濯機の絵と、手洗いを示す「たらい」マークを使い分けてきたが、今後はたらいに統一。下に引く横線の本数が多いほど、洗濯機の水流を弱くして洗う。手洗いはたらいに手を入れるマークになる。

 乾燥方法は、服や「手絞り」を示す絵ではなくなり、四角形の中の線の向きで示す。縦線は「つり干し」、横線は「平干し」だ。乾燥機を使う場合の記号も新設する。

 アイロンの温度は「高」「中」「低」と漢字で記していたが、今後は点の数で表し、多いほど高温を示す。漂白剤の使用の可否を表したフラスコの絵は三角形になる。

 主婦連合会の河村真紀子事務局長は「記号の意味をきちんと覚えれば、服を傷めにくいメリットがある」と話す。一方で「高齢の人ら従来の絵表示に慣れている人ほど、たらいマークを見て『手洗い』と誤認してしまうなど、混乱すると思う」と懸念する。

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