九州新幹線長崎ルートの整備方針を巡る比較検討結果などを説明した寺田吉道官房審議官(左)=佐賀県庁

 九州新幹線長崎ルートの整備方針を巡り、国土交通省は4日、新鳥栖駅(鳥栖市)-武雄温泉駅(武雄市)間の整備方式ごとの比較検討結果を佐賀県に説明した。フル規格やミニ新幹線で整備した場合の試算では1700億~6千億円の追加負担を見込んでおり、応対した副島良彦副知事は「想定していた以上の負担は受け入れられない」との県の立場を改めて示した。

 国交省鉄道局の寺田吉道官房審議官らが県庁を訪れ、非公開で説明した。3月30日に公表したフル規格、ミニ新幹線、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の3方式の費用に加え、現行計画のFGTの導入が困難になった経緯の報告もあったという。

 与党検討委員会の5月11日の会合に出席した山口祥義知事はミニ新幹線による整備について「検討していない」と述べ、委員から考え方を示すよう求める意見が上がっていた。寺田審議官は面談後、「ミニ新幹線について答える際に資するように説明に来たつもり。検討委員会でもそういう(考え方を示す)ことが求められていると思うと伝えた」と報道陣に述べた。

 副島副知事は「合意したこと以外の負担はこれまでの経緯を踏まえると厳しいと指摘した」とする一方、ミニ新幹線の検討に関しては「(委員の)個々の意見であり、検討委員会から求めがあったという認識には立っていない」と話した。

 一方、寺田審議官はFGTの開発の遅れに「現在、厳しい状況にあることの批判は、国としてもしっかり受け止めないといけない」との認識を示した。

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