柔道男子団体決勝リーグ・佐賀商-佐賀工 先鋒戦、技を仕掛ける佐賀商の田中龍馬(右)=基山町総合体育館

 自分を信じて勝利を疑わない。そんな断固たる決意が4年ぶりの栄冠を呼び込んだ。4校が争った柔道男子団体決勝リーグは佐賀商が3戦全勝で優勝。井上安弘監督は「最後の一瞬まで必死に戦い抜いてくれた」と選手を褒めたたえ、一人一人と固い握手を交わした。

 決勝リーグ2勝同士で迎えた佐賀工戦が事実上の決勝戦となった。試合の流れを大きく左右する先鋒(せんぽう)戦に両チームは2年生エースを抜てき。ここで全日本カデ(15~17歳)66キロ級王者の田中龍馬が大仕事をやってのけた。

 相手は同大会60キロ級王者の近藤隼斗。田中とともに日本代表として5月の国際大会に出場し3位入賞した好敵手だが、田中は一歩も引かず、互角以上に激しく組み争った。

 試合前、井上監督に「おまえが勝てばチームは勝てる」と送り出され、その期待に何としても応えたかった。「最後の最後までもがくと決めていた」。残り1秒、その執念が実った。沈み込むように懐に入り込むと、鮮やかな袖釣り込み腰が相手の体を宙に浮かせた。

 「とにかく夢中で技がどう決まったかよく覚えていない」と田中。ただこの一本は確実に流れを引き寄せ、その後、チームは副将まで4者連続で勝利した。この1秒には、団体戦の魅力と怖さが詰まっていた。

 

 【男子団体】予選トーナメント 北陵5-0鹿島、佐賀北5-0太良、鳥栖工4-0鳥栖、小城3-2佐賀農

 ▽決勝トーナメント 佐賀工4-0北陵、佐賀北4-0塩田工、龍谷5-0鳥栖工、佐賀商5-0小城

 ▽決勝リーグ (1)佐賀商3勝(2)佐賀工2勝1敗(3)佐賀北1勝2敗(4)龍谷3敗

(佐賀商は4年ぶり35度目の優勝)

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