10月上旬に数千万円の現金が盗まれた佐賀銀行干隈支店=福岡市城南区

 今年8月に福岡市東区の佐賀銀行箱崎支店に窃盗目的で侵入したとして、福岡県警が建造物侵入の疑いで男3人を逮捕していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。行員しか知らない暗証番号を入力して侵入したとみられ、県警は、10月に別の支店から現金数千万円が盗まれた事件に絡み逮捕された行員が侵入事件にも関わっていないか捜査する。

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 逮捕されたのは、佐賀県武雄市の造船所作業員田中晃一被告(32)と、田中被告の兄で長崎市に住む無職内川勝被告(38)、住所不定、無職牟田口和彦被告(29)の3人。いずれも建造物侵入罪で起訴されている。起訴状によると、共謀の上、8月8日午後4時40分~同5時5分ごろ、箱崎支店に職員専用の出入り口を解錠して侵入したとされる。窃盗被害はなかった。

 牟田口被告の公判での供述などによると、事前に現場を下見し、バールやマスクを用意。リーダー格の田中被告が他の2人に支店内の配置や侵入に必要な暗証番号を教えたといい、県警は、内部事情に詳しい関係者との窓口役になっていた可能性があるとみている。

 牟田口被告らは行員がいなくなるまで店内の更衣室で隠れ、その後金庫をバールでこじ開けて金を盗む計画だったが、途中で警報機が作動した。

 佐賀銀行を巡っては行員1人が既に逮捕されており、10月上旬に福岡市城南区の干隈支店で数千万円が盗まれた事件で、実行役に現金の保管場所を教えるなどした疑いが持たれている。銀行関係者によると、行員は今月初めに窃盗罪で起訴され、直後に懲戒解雇された。

 陣内芳博頭取は28日、報道陣に対し、10月の事件以降、職員が時間外に入店する際は警備会社の社員を立ち会わせる措置を取っていると明らかにした。【共同】

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