煎茶体験を楽しむ台湾からの観光客=神埼市神埼町の「仁比山温泉もみじの湯」

おいしい煎茶の味わい方を教える田中伸一郎さん(左)=神埼市神埼町の「仁比山温泉もみじの湯」

 100年以上の歴史を持つ田中茶舗(佐賀県神埼市千代田町)が、台湾からの観光客に向けた煎茶体験を実施している。ツアー観光客へのおもてなしの一環として今年1月からスタートし、3カ月間で約500人が煎茶を体験。5月からは冷茶も交えた体験で交流を深めている。

 「日本人にとって当たり前の煎茶を体験したい」という台湾からの観光客のニーズに応える試みで、県観光連盟から話を受けた市商工観光課が田中茶舗に昨年末ごろに相談。田中伸一郎さん(39)が快く引き受け、講師として毎回約30人に対して教えてきた。

 24日に同市神埼町の「仁比山温泉もみじの湯」で開かれた体験には34人が参加。田中さんから「お湯は湯飲みの半分ぐらいついで」「冷茶は急須を揺すりながらつぐと(色が)濃く出る」などと指導を受け、嬉野茶の新茶を味わった。参加者は「苦い中にも香りが良かった」「台湾のお茶の入れ方は複雑。日本のやり方は簡単でわかりやすかった」と笑顔を見せていた。

 煎茶体験を通じて「煎茶は格式張ったものではなく、日本人が当たり前にやっていることを体験してもらいたい」と田中さん。「お茶の味の違いなどを感じてもらいながら楽しんでもらいたい」と話す。

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