2019年2月末で撤退することが分かった「イオン上峰店」=三養基郡上峰町

 流通大手イオングループの大型商業施設「イオン上峰店」(三養基郡上峰町)が来年2月末で撤退することが21日、分かった。地元の関係者らによると、イオン九州(福岡市)の18日の取締役会で決まった。前身の「上峰サティ」として開業して23年が経過する中で、周辺に競合するスーパーが増えて売上高が減少したことに加え、施設の老朽化で消費者の新たなニーズに応えるのが難しくなったことなどが要因とみられる。22日に発表する。

 郊外型総合ショッピングセンターとして、佐賀県東部地域の経済をけん引してきた大型店の撤退だけに、周辺市町を含めて影響が懸念される。

 同店は1995年、九州ニチイ(96年にマイカル九州に改称)が運営する上峰サティとしてオープンした。2万1200平方メートルに及ぶ当時の店舗面積は県内最大で、翌年には大型映画館も併設して県内外から客を集めた。

 近隣の福岡県久留米市や佐賀市に大型店の出店が相次ぐと、競争が激化し経営環境は徐々に悪化した。マイカル九州は2001年に民事再生法の適用を申請し、イオングループの支援を受けながら再建を目指したが、07年にイオン九州に吸収合併された。10年には入場者減少を受けて映画館を閉鎖した。名称は11年に上峰サティからイオン上峰店に変更している。

 東京商工リサーチによると16年末時点の店舗面積は1万9200平方メートル。

 多くの町民が利用してきた商業施設の撤退について、上峰町の武広勇平町長は「ショックが大きい」と話す。地元雇用の従業員も多いといい、「地元経済の最大のピンチ。商工会や町議会と連携しながら対策を検討したい」と述べ、従業員の処遇などの情報収集を急いでいる。

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