受験者に声かけをする試験官の空閑明枝さん=佐賀市の運転免許試験場

 県警事務職員の空閑明枝さん(41)=佐賀市=は、県内では初めて、女性の専任「運転免許技能試験官」を務めている。勤務を始めて約1か月、女性ならではの気遣いや視点で、受験者から好評を得ている。

 運転免許技能試験官は、公安委員会に指定されていない「届出自動車教習所」に通った人の技能試験を担当する。月1回程度、兼務で試験官を務める女性警察官はいたが、常駐で勤務する女性の試験官は、県内では空閑さんが初めて。上司から「向いていると思うからチャレンジしてみては」と言われ、興味が湧き、資格を取得した。

 先月から試験官としての勤務を始め、女性ならではの視点と声かけで、受験者や他の試験官からの評判は上々だ。空閑さんは、自身が身長153センチと小柄なことで「同じような身長の受験者は、試験用のセダンタイプの車だと目線が保ちにくいのでは」と感じ、クッションを貸し出したという。また、緊張している受験者には「大きく深呼吸、リラックスして」と笑顔で声をかけた。受験した10代女性は「女性の試験官の方がリラックスできる。優しく声をかけてくださったので、落ち着いて臨めた」と話した。

 空閑さんは「試験は制度通りしっかりと実施するが、それ以前や以後の対応は柔らかくするよう心がけている。受験者にリラックスしてもらい、持っている力を出しきってもらいたい」と話す。

 空閑さんは7歳と4歳の男の子を育てる2児の母。今は普通自動車免許の試験のみを担当しているが、今後は大型免許の試験官なども務められるよう、子育てをしながら資格の取得を目指す。  

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