デイサービスセンターの施設長による横領を発表し、謝罪する鹿島市社会福祉協議会の小野原忠行会長(右から2人目)=市民交流プラザ

 佐賀県鹿島市社会福祉協議会は16日、運営するデイサービスセンターに勤務していた40代の男性施設長が、利用者が支払った負担金約1128万円を横領したとして、懲戒免職にしたと発表した。調査では、横領は2011年度から7年間続いていた。一部を返済したが、365万円は未払いで、協会は全額返還を求めていく。処分は11日付。

 施設は「鹿島デイサービスセンター吹上荘」と隣接する宅老所「ひだまり」。施設長は、毎月利用者が現金で納付する食費や宿泊費などの負担金を1人で管理する立場だった。社協によると、施設からの入金が滞っていたため今年2月に調査に着手したところ、施設長が横領を認めた。

 施設長は現金を社協に納める際、明細書台帳を偽造して実際より少なく見せかけ、差額分の着服を繰り返していた。聞き取りでは、生活費や親族の借金返済などに充てたと説明している。弁償の意思を誓約書で示しているため、直ちに刑事告訴はしない方針。

 事務局によると、施設長は数カ月分の現金を不定期に持ち込むなど、入金遅れが常態化していた。提出された台帳を領収書と照合するチェック作業を行っていなかった点や監督責任などを考慮し、関係職員の処分も検討しているという。

 社協の小野原忠行会長は会見で「模範となるべき管理職が事件を起こし、大変申し訳ない。地域福祉における重要な役割をいま一度認識し、信頼回復に努めたい」と陳謝した。

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