玄海3号機、営業運転再開

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)が16日、試運転から通常の営業運転に移った。原発1基の再稼働で約55億円の収支改善が見込まれるという。ただ、3号機のトラブル停止に伴う損失や、4号機の再稼働が当初の5月下旬から6月にずれ込む見通しのため、利益は目減りする可能性がある。

 3号機は再稼働の1週間後に蒸気漏れトラブルが発生し、発電と送電を3週間近く停止した。瓜生道明社長は4月末の決算会見で、代替電力として稼働させた火力発電の石油などの燃料費がかかった点を強調した。「2019年3月期の利益に20億円程度の損失を与えた」と説明した。

 4号機は、1次冷却水を循環させるポンプに不具合が発生し、今月25日前後とみられていた再稼働時期が遅れる状況となっている。九電の広報担当者は「火力で代替することになるが、今のところ、どのくらいの損失になるのかは分からない」と戸惑い気味に答えた。

 19年3月期の売上高(連結)は初の2兆円台となる2兆50億円、経常利益800億円、純利益550億円を見込んでいる。川内1、2号機、玄海3、4号機の4基再稼働を前提に算定している。広報は「下方修正するか判断できる段階ではない。コスト削減を頑張るとしか言えない」としている。

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