唐津市京町にできる複合商業施設の完成予想図。左側が呉服町商店街、右側が京町商店街に面する(いきいき唐津提供)

 JR唐津駅そばの唐津市中心商店街に新設される複合商業施設の全体像が明らかになった。市内では約20年ぶりとなる映画館のほか、飲食店やゲストハウスなどが入り、地元住民と観光客の双方をターゲットにする。訪日外国人が増える中、観光消費を促す経済産業省の補助事業を活用し、まちづくり会社「いきいき唐津」(木下修一社長)が建設・運営し、オープンは来年の大型連休を予定。商店街のにぎわい創出などに期待がかかる。

 京町商店街(アーケード)と呉服町商店街が交差する角で、唐津駅からは商店街の入り口に位置する。施設は2016年度から5年間の市中心市街地活性化基本計画の目玉事業で、基本方針が掲げる唐津駅から商店街、バスセンターを結ぶ「まちなか骨格軸の革新」の中核となる。同計画は内閣府の地域再生計画にも認定されていた。

 1千平方メートル弱の借地に鉄筋コンクリート3階建てを建設する。中庭のある1階に、唐津市では1997年に閉館した東宝大劇以来となる常設の映画館(約80席)とブックカフェ、飲食テナント4店舗などを設ける。2階は美容テナント1店舗といきいき唐津の事務所、オフィステナント1区画。3階は長期滞在型のゲストハウス(2階の一部も)が占める。

 外観は板壁や格子など古い街並みをイラスト化してガラス面に表現する。施設や中心街などを案内する窓口、唐津を売り出すアンテナショップ、マルチスペースも併設する。6年がかりで調査・研究、地元との話し合いが進められてきた。

 総事業費は6億円。うち2億5千万円は経産省の「地域文化資源活用空間創出事業」を活用、残りは複数の金融機関の融資で調達する。6月から予定地の空き店舗などの解体工事に入る。施設名は公募する予定。

 景観まちづくり条例に基づく住民説明会を14、15日に開いた。木下社長は「この施設で商店街がにぎわいを取り戻すと考えている。地域の自立のため、皆さんと協力してやっていきたい」と述べ、今後工費の増加も見込まれることから「リスクを背負ってもこの会社でやると覚悟を決めた」と語った。

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