成果挙げる育成部門 トップチームに刺激

 U-15の全国タイトル2冠、U-18のプリンスリーグ九州制覇など、近年めざましい活躍を見せるサガン鳥栖アカデミー。一貫した指導方法で人材を育成しトップチーム強化につなげることを目指しています。竹原稔社長とU-18の金明輝監督、U-15の田中智宗監督にアカデミーの未来について聞きました。

 

■ここ数年、アカデミーの結果が出ています。

 トップチームがJ1に定着したことで、力のある選手が来てくれるようになりました。寮やグラウンドなど施設面も整えていただいたので、U-15からU-18へと継続的な練習を行い、高いレベルでチーム力を保つことができています。

竹原 選手たちにはトップチーム昇格という明確な目標があり、アカデミーの監督やコーチがそこに照準を合わせて真面目に向き合ってきた結果だと思います。

 

■将来的にはトップチームの半分近くをアカデミー出身者で占めることが理想だと思いますが。

金明輝監督

 そうですね。ただ、単にトップへ昇格させるだけでは意味がないと考えています。トップでレギュラー争いできる選手を毎年、少なくとも1~2人育ていきたいです。

田中 U-15の選手たちはトップチームの試合をたくさん見て、「サガンらしさとは何か」を感じ、この世代で身につけるべきことをトレーニングから意識しています。

竹原 アカデミーの選手たちには「止める・蹴る」という基本とフォア・ザ・チーム、チームとして連動するためのハードワークをしっかり学んでいます。監督やコーチにはこうした選手育成を継続していただき、地元出身の選手がトップチームで輝いて日本代表まで上り詰めるという道を築いてほしい。それがファン・サポーターの拡大にもつながりますから。

 

■U-15のイタリア遠征のほか、U-18の監督、コーチがオランダの強豪・アヤックスへ研修に行くなど海外クラブとの連携にも力を注いでいます。

田中智宗監督

田中 U-15世代が海外で試合をすることは、サッカーだけでなく、その国の文化まで学ぶ機会になっています。選手たちは人としても選手としてもたくましくなって帰ってきますよ。

 アヤックス研修では、選手たちのモチベーションの高め方などを学びました。さらに、緊張感を持った姿勢を選手に求めることや、厳しく伝えることとトライしてのミスを許すことのバランスの大切さもあらためて感じました。

 

■今日のルヴァンカップ・長崎戦では2種登録されたU-18の選手たちのベンチ入りが予想されます。

竹原 残念ながらルヴァンカップの敗退は決まりましたが、2種登録選手にはぜひピッチに立ってもらい、現時点で自分に足りない部分を知る機会にしてほしい。加えて、トップチームの選手たちの心を刺激してほしいと期待しています。

 選手たちはトップチームの一員としてピッチに立つことで、意欲をかき立てられると同時にトップで何が必要かを肌で感じると思います。このチャンスを生かしてほしいですね。

 

■アカデミーの将来像について聞かせてください。

竹原稔社長

竹原 毎年一定数がサガンを含めたプロに進んでほしいですね。アカデミーから直接、海外に行ってもいいんです。イタリア遠征したU-15は大会主催者からマナーや生活態度を賞賛されましたが、サッカーと離れたところでも当たり前のことを当たり前にできる人材を育てられるのが我々の強み。これを武器に、プロが日本一育つアカデミーにしていきたい。ひいては、それがトップチームに刺激を与えることにつながるのです。

 トップチームの60~70%をアカデミー出身者が占め、仮に選手が海外などにステップアップしても、アカデミーから次から次に有望株が出てくる状況にしたいです。

田中 社長や金監督が言われたことを目指し、サガンのアカデミーでプレーしたいという選手をさらに増やしていきたいと思います。

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