2014年4月に報道機関に公開されたフリーゲージトレインの試験車両。同年11月に部品の不具合が見つかり耐久走行試験を中断した=熊本県の熊本総合車両所内

フリーゲージトレインの開発状況について議論した検討委員会=東京・永田町の衆院第2議員会館

■与党検討委 技術開発に期限設定

 九州新幹線長崎ルートの整備方針を議論する与党プロジェクトチーム(PT)の検討委員会は30日、開発が遅れているフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の技術的な検証結果が出る半年後に、FGT導入を前提としてきた現行計画の見直しの必要性についても判断することを確認した。事実上、政治サイドが技術開発の期限を切った形になる。

 FGTは改良した車軸の回転試験で不具合が改善せず、国土交通省が目標としていた年度内の耐久走行試験を延期し、12月から半年かけて検証のための走行試験を追加することが決まっている。国交省は問題が改善できれば、2022年度の暫定開業時に先行車を導入し、25年春以降に量産車で全面開業する計画に変更はないとしている。

 非公開の検討委で、JR九州の青柳俊彦社長は半年後の技術的な評価が「開発の重要な判断ポイントになる」との見方を示し、「安全性と経済性について課題解決の見通しが立つ必要がある」と述べた。長崎県の国会議員からは「もう待てない」とフル規格での整備に関して言及があった。

 検討委は、与党PTの下部組織に当たり、佐賀、長崎、福岡、公明党の議員各2人で構成する。委員長に就いた松山政司参院議員(福岡選挙区)は「半年後ならば(現行計画に)間に合うが、それを超えると問題だ。いずれにしても走行試験で結論が出ると思う」と述べた。

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