「お客の思いを形にして届けたい」と話すパティシエの次富あすかさん=小城市三日月町久米

 小城市の洋菓子店「テムデサック」が、築100年を超えるJR小城駅前の古民家に移転オープンした。濃厚な味で開店以来、人気という瓶詰めのチーズケーキをはじめ、クッキーなどの焼き菓子を販売。生ケーキは予約制で、客の要望を聞いて製造する。週末はカフェも営業しており、大正時代の風情が漂う店内で紅茶を楽しめる。

 オーナーでパティシエの次富あすかさん(35)=同市=が店を構えたのは、2010年11月。「人を笑顔にする仕事を」と、佐賀大学大学院、医療系の外資系企業を経て独立した。

 添加物を使わないオリジナルケーキが特徴の一つ。飲食店からの依頼で作ったシシリアンライスそっくりのデコレーションケーキは、抹茶で色付けしたクレープ生地で野菜を表現した。商品によって調理法や材料が異なり、手間も掛かるが、「お客の思いを形にすることで技術、アイデアの幅が広がる」と魅力を語る。

 県内外の紅茶専門店やカフェに商品を提供。取引先の自家製ゆずを使ったチーズケーキも受託製造している。納入先が増えて調理場が手狭になったため、住宅街の一角にあった小城町から三日月町のJR小城駅前に移転した。

 移転先はかつて建築会社の事務所と経営者の自宅だった建物で、1913(大正2)年に建てられたという。しばらく空き家になっていたが、建物の一部で建築事務所を営む野口龍りょう司じさん(44)が当時の姿に改修。店舗の広さは土間の玄関を含め約50平方メートルある。

 瓶詰めチーズケーキ(65グラム)400円、フルーツケーキ(直径12センチ)2千円(いずれも税別)など。営業時間は午前11時~午後6時。カフェは金~日曜で、月、火曜は休み。電話0952(72)7277。

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