ホームの声援を力に変えることはできなかった。鳥栖は川崎の巧みな攻撃を封じきれず、J1に参戦した2012年以降、初の5連敗。選手たちは必死の形相で攻め続けたが、どうしてもゴールが奪えず、3試合連続の完封負けとなった。

 「どれだけ気持ちで上回れるか」「勝ちに飢えている姿を見せる」-。タレントぞろいの昨季の覇者・川崎との対戦を前に、選手たちはこの試合にかける決意を口にした。主将のDF吉田が「準備したことを思い通りにできていた」と語るように、前半は悪くなかった。前線からのプレスが決まり、FW小野がミドルシュートを放つなど攻撃のかたちも見えた。

 ただ、試合巧者の川崎は「いずれ間延びしてくる」(鬼木監督)と勝負の分かれ目を後半に定めていた。突破力に勝るFW小林、MF大島の投入で鳥栖の守備は後手に回り、11分にワンタッチパスの連続からMF阿部に技ありのシュートを決められると、22分にも小林に追加点を許した。

 ここぞという場面で結果を出すFWイバルボをコンディション不良で欠く中、前半試合を優位に進めながら後半に失点する悪循環が続いている。「90分間どう試合を運ぶか、考えないといけない」とMF原川。

 試合後、ゴール裏からは悲鳴にも似た声が上がった。「何とかしたいという思いが強くなっている。サポーターに悲しい思いをさせたくない」とMF高橋義。中3日で迎えるG大阪戦は守備で耐え、貪欲にゴールを奪ってほしい。

このエントリーをはてなブックマークに追加