電話を受ける相談員。養成講座への参加者が減り、相談員育成が課題になっている=佐賀いのちの電話

 心の内に抱える悩みや苦しみに関する相談を24時間365日受け付け、「眠らぬダイヤル」として活動を続けてきた「佐賀いのちの電話」が、7月で20年を迎える。開設以来、無償のボランティアが相談員を務めているが、減少傾向が続き、運営に影を落としている。事務局は、5月に始める相談員養成講座への参加者を募集している。

 佐賀いのちの電話は1998年7月、全国で46番目の「いのちの電話」として開局し、自殺予防を目的に電話相談を続けている。2012年には最多の約2万7千件を受け付けた。

 相談員は、最も多い時で191人が交代で応対してきたが、4月現在で124人にまで減少した。相談員の育成につながる講座受講者の減少が響いており、最後まで受講する人が5人にとどまった年もあった。

 1日を3時間ずつの8コマに分けて交代で対応しているが、相談員の減少で手薄になる時間帯が出てきている。特に午前7時~10時が人手が足りず、事務局には「つながらない」という苦情も寄せられる。

 相談員は年間維持会費6千円を負担し、仕事や別のボランティア活動と兼務する人も多いなど「ボランティアの中のボランティアと呼ばれる」(伊東勝之事務局長)。相談員の一人は「他の相談員との結びつきが深く、相談から学ぶことも多い」とやりがいを話す。自殺者数は全国、県内ともに減少傾向だが、県内では毎年100人を超える人が亡くなっている。事務局は「心の支えになる人の一員に加わってほしい」と呼び掛けている。

 養成講座第1課程は5月12日に始まる。水曜と土曜の各グループ35人定員で、7月末まで11回開く。会場は水曜が佐賀市のアバンセ、土曜がメートプラザ佐賀。20歳以上が対象で、受講料が1万5千円(学生は1万円)。応募締め切りは27日。問い合わせは事務局、電話0952(34)4186。

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