精煉方跡の発掘調査について意見を交わした遺跡調査指導委員会=佐賀市立図書館

 佐賀市の重要産業遺跡の調査に関する指導委員会(委員長・渡辺芳郎鹿児島大教授、6人)が25日、佐賀市立図書館で開かれた。幕末期に佐賀藩が設置した理化学研究施設精煉方跡(せいれんかたあと=多布施3丁目)の調査について、本年度は精煉方の後に設置された「精煉社」や「精煉合資会社」があった場所を10月までかけて試掘することを確認した。

 精煉方の本格的な発掘調査は2019年度以降、10年間をめどに実施する。同時に文献調査や出土遺物の科学分析を行い、多角的な視点から当時の科学技術の解明を目指す。

 精煉方跡は09年に発掘調査を実施したが、跡地が民有地で十分な調査ができていなかった。市は現在、跡地全体約1万6千平方メートルの約3分の1を取得し、再調査を決めた。

 委員からは「精煉方を理解するために、その後の歴史もしっかりと調査、研究をした方がよい」などの意見が出た。

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