不登校の当事者、親としての思いを語った古豊慶彦さん(左)と史子さん=神埼市中央公民館

 不登校やひきこもりに苦しむ子どもの支援に取り組む長崎市の古豊慶彦さん(31)が22日、神埼市中央公民館で講演した。不登校を考える長崎市の親の会「たんぽぽ」の代表で、母親の古豊史子代表(59)も登壇。当事者の悩みを受け止め、自己を肯定する大切さを訴えた。

 慶彦さんは不登校だった中学、高校時代について「学校に通う苦しさから逃れられたが、やることがなく、認められない不安にさいなまれて自己否定を繰り返した」と振り返った。登校・出勤する人に引け目を感じて朝を迎えることが怖くなり、昼夜逆転の生活になり「解決手段を示すのではなく、悩みを受け止め、認めてほしかった」。今はその経験をもとに当事者向け情報誌の編集、相談業務に取り組んでいる。

 史子さんは3人の子どもが不登校になった体験、親の会で悩みを共有しながら学んできたことを紹介。子どもは今でも生きづらさ、問題を抱えており「解決したいかは本人次第でコントロールは難しい。問題を抱えながら、子どもも私も幸せになる方法はある」と語った。

 講演は、不登校の子どもを持つ保護者らでつくる実行委員会が主催。約30人が聴講した。

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