タブレット端末などを使う「デジタル教科書」の導入を検討する文部科学省の有識者会議は30日、報告書の最終まとめ案を大筋で了承した。文字・図表の拡大や、音声での読み上げといったデジタル教科書ならではの機能は、障害のある子どもにとって効果的で、紙の教科書より使いやすい可能性があるとして、積極的に活用できる措置を講じるべきだと指摘した。

 有識者会議は6月の中間まとめで、次期学習指導要領が実施される2020年度から、紙の教科書と併用する形でデジタル教科書を導入する方針を既に承認している。

 動画などの活用も期待されるが、検定が難しいため、教科書と一体的に使う補助教材に位置付けることも改めて確認。デジタル教科書には動画などのリンク先として、ウェブサイトのURLを記載するという。

 最終案では、デジタル教科書の将来性と有用性を認める一方で「学びを充実させることが目的であり、導入をやみくもに進めることが目的化してはならない」との忠告も加え、教育現場に円滑に根付くためには国民の理解を得ることが必要だとした。【共同】

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