【ブリュッセル共同】シリア首都ダマスカス郊外での7日の化学兵器使用疑惑を巡り、化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は21日、調査団が同日、現場となった東グータ地区ドゥーマに入り、試料を採取したと発表した。18日に現場入りの予定だったが治安が安定せず、遅れていた。

 調査団が訪れたのは複数ある現場のうち1カ所。試料はハーグ郊外にあるOPCWの研究施設に運ばれ分析される。ただ化学兵器の使用者究明は任務に入っていないため、シリアのアサド政権と反体制派側のどちらが化学兵器攻撃を行ったかなどは、判明しない可能性が高い。

 米英仏は7日の化学兵器使用疑惑をアサド政権の仕業と主張し、14日にシリアをミサイル攻撃した。しかし同政権は使用を否定。欧州メディアによると、政権の後ろ盾で、現場を管理するロシアは独自の調査で、ドゥーマに化学兵器使用の痕跡はないとしている。

 調査団は14日にダマスカスに到着したが、ドゥーマでその後も発砲や爆発などがあり、現地入りが実現していなかった。

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