【ワシントン共同】マティス米国防長官は20日の小野寺五典防衛相との会談で、日本が直近の脅威と受け止める中・短距離ミサイルの廃棄を北朝鮮に要求することで合意したが、「相互が恩恵を受ける協力」の重要性を強調した。海洋進出を活発化させる中国のけん制に向け、自衛隊の役割拡大や米国製兵器の購入増を求めていくとみられる。

 マティス氏は今回の会談で、南北、米朝首脳会談を控えて対話機運が高まる中、「平和への道程を注意深く見守っている」と北朝鮮に核放棄を迫る国際的な圧力を緩めない意向を強調。通商問題では温度差が目立つ日米間の連携が、軍事面では揺るがないことを鮮明にした。

 北朝鮮が核放棄に向けた具体的な行動を取っていない段階では、米軍は交渉頓挫の可能性も念頭に軍事オプションを準備している。アジア太平洋地域の安定の「礎石」と位置付ける同盟関係を結ぶ日本とは、北朝鮮の制裁逃れ根絶に向けた監視強化だけでなく、朝鮮半島有事を想定した態勢整備を通じた「静かな圧力」(国防総省関係者)を維持する考えだ。

 一方、米政府当局者は「日本の防衛能力の強化が最大の圧力になるとトランプ大統領は考えている」として、最新鋭戦闘機や巡航ミサイルの売却に関心を示していると述べた。

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