玄海原発4号機の原子炉格納容器内に核燃料を入れる作業の様子=21日午前1時20分ごろ、九州電力提供)

 九州電力は21日未明、玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)の原子炉に燃料集合体を入れる作業を始めた。順調に進めば25日までに193体を入れ終える。5月にも再稼働する見通しで、5月16日にも営業運転に復帰する玄海3号や川内原発1、2号機(鹿児島県)と合わせて九電は原発4基体制が整うことになる。

 4号機は加圧水型軽水炉で、出力118万キロワット。福島第1原発事故後の11年12月、定期検査で停止した。原子炉に燃料集合体が入るのは2013年3月以来、約5年ぶり。

 九電によると、21日午前1時に装塡(そうてん)作業を始めた。作業は非公開で行われた。九電は「再稼働に向けた重要な工程の一つと認識しており、安全確保を最優先に、慎重かつ丁寧な作業に努める」とコメントした。

 原発前では、反原発を訴える佐賀や福岡の市民団体による抗議行動があった。九電社員や警備員、警察官が警戒する中、約40人が「原発事業から撤退しろ」とシュプレヒコールを上げた。玄海町の仲秋喜道さん(88)は「起きる事故は全て想定外。なぜ我々がリスクを押しつけられないといけないのか」と憤った。

 九電は今年3月の4号機再稼働を目指していたが、昨年10月以降、神戸製鋼所などの製品データ改ざん問題が発覚して2カ月延期した。3月末には3号機の2次系配管で蒸気漏れトラブルが見つかり、同じ設備のある4号機も配管などを交換したが、大幅なスケジュール変更とはならなかった。

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