多久市出身の画家・池田学さんの大作「誕生」に見入る来場者。作品に顔を近づけ、細部を鑑賞していた=県立美術館

 「肥前さが幕末維新博覧会」の特別展が、県立美術館・博物館で開かれている。佐賀の西洋画の原点となった百武兼行から池田学さんら現代作家までの名品を鑑賞できる「温故維新 美・技のSAGA」と、岡田三郎助に師事した有馬三斗枝やいわさきちひろの作品が並ぶ「岡田三郎助と女性画家たち」。佐賀の芸術史を一挙に見られる展観に、県内外から客足が伸びている。

東京から県立博物館隣に移設された岡田三郎助のアトリエで、絵画制作に取り組む鶴友那さん(右)、奥は仁戸田典子さん。制作風景を見学できる。
名工の陶芸作品が並ぶ会場。写真撮影可能な作品も=県立博物館

 

来場者1万人突破

岡田三郎助の作品を鑑賞する小川小中学校の生徒=県立美術館

 3月17日から始まった同展は約1カ月後の20日、来場者1万人を突破。佐賀市内のバス研修で訪れた唐津市小川島の小川小中学校の生徒が記念すべき1万人目となった。小中学生14人に図録や岡田三郎助による「薔薇」のジグソーパズルなどが贈られた。記念品を受け取った3年の中川豪琉さん(14)は「めったにないことでびっくりした。明治期にあった佐賀の歴史を知る機会になった」と話し、2年の中川芹香さん(14)は透かし彫りを施した磁器製の鳥かごを見て「こんな豪華な鳥かごがあったなんて」と目を丸くしていた。

中島快彦さんの作品を興味深そうに見る生徒=県立美術館
唐津市の小川島から特別展の鑑賞に訪れた小川小中学校の生徒ら。後列左から5人目の中川豪琉さんに、来場1万人の記念品が贈られた=県立美術館

 

 「温故維新 美・技のSAGA」は5月13日、「岡田三郎助と女性画家たち」は5月20日まで。また、美術史家の山下裕二さんが、21日午後1時半から県立美術館ホールで「佐賀の美術を応援する」と題して、佐賀の美術の魅力を語る。聴講は、展覧会のチケット半券が必要。問い合わせは佐賀新聞プランニング、電話0952(28)2151。

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