中山鉄工所が技術を提供したベトナム・ベンチェのエビ養殖場の様子(提供写真)

 破砕機製造の中山鉄工所(武雄市、中山弘志社長)は、ベトナムのエビ養殖で進められている「エネルギー循環システム」に参画している。地域の有機性廃棄物をエネルギー資源として活用する取り組みで、同社は発電した電力を送電する仕組みの部分に技術を提供している。

 この取り組みは、九州大学とベトナム国家大学の共同チームが、JICA(国際協力機構)やJST(科学技術振興機構)の援助を得ながら進めている。全世界の環境課題を最新技術で改善していく「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム」の一環で、同社を含む国内4社が技術を提供し、連携して進めている。

 ベトナムのベンチェのエビ養殖場で、現地で入手できる有機性廃棄物(サトウキビやココナツの搾りかす)や養殖地の汚泥を、発電用の燃料として利用できるバイオガスに変換する仕組みを構築した。今年1月から発電を始め、従来のエンジン発電の約2倍のエネルギー効率があるという。

 中山鉄工所は有機性廃棄物から得られた電力を養殖場に供給するシステム網を担当。主力の破砕機で使うシステムを応用した。同社の担当者は「ベトナムの環境改善や経済発展に寄与できて光栄」と話している。

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