九州新幹線長崎ルートを巡り、JR九州が全線フル規格を求める考えを表明したことを受け、佐賀県の山口祥義知事は18日、国土交通省の試算で1100億円とされる県の追加負担額を示して「巨大な事業費でフルの道に行くことがどれだけ将来に禍根を残すか、考えなければならない」と反発した。

 フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入を前提に、新幹線と在来線特急による「リレー方式」で暫定開業することをJR九州や佐賀、長崎両県など6者間で2016年に合意している。山口知事はこの経緯を挙げ「6者合意以外のことは何も合意していない。われわれは約束は守るし、他の5者にも守ってもらいたい。それが誠実な姿だと思う」と述べ、フル規格化の動きをけん制した。

 リレー方式に関し、長期化や固定化をすると収支採算性が成り立たないとの見解を示したことに対しては「JR九州の個々の話。われわれはフルを意識したことも議論したこともないし、一切考えていない」と強調した。

このエントリーをはてなブックマークに追加