イントネーションや間合いなどをアドバイスし合う「読み会」

ミニコンテストでアナウンスを披露する放送部員

NHK杯に向け2校で開いた合同練習。生徒同士が審査するミニコンテスト前は大会さながらの熱気だ=佐賀市兵庫北の佐賀清和高校

重要な単語や言葉のつながり、アドバイスなどがびっしり書き込まれた原稿。一言一言と向き合ってアナウンスしている

真剣に相手の原稿を聞き込んでアドバイスする「読み会」

放送部必須アイテムといえば、自分のアナウンスを確認するレコーダ-と読みの早さを調節するストップウオッチ。「滑舌練習本」も欠かせない

 高校放送部にとっての“甲子園”といえるNHK杯高校放送コンテストの県内予選を前に、佐賀清和(佐賀市)と筑紫女学園(福岡市)放送部が合同練習を行った。全国大会常連校でもある2校。大会に向けてどんな練習をしているんだろう? 合同練習に潜入してきた!

 

■原稿読み、あふれる熱気-抑揚、間、情感豊かに

 放送部は、校内放送や司会進行などで学校行事を支える。コンテストは地域ニュースを伝えるアナウンス、小説やエッセーの場面を読む朗読の2部門で行われる。アナウンスは地域や校内でのニュースを探し、自ら取材して書いた原稿を発表する。朗読部門は大会ごとに決められた課題本から2分以内で場面を切り取り、情感豊かに伝える。

 昼休み、放送部員たちが集まる教室に入るとなにやらはつらつとした美声が聞こえてきた。「カツサンド、カツサンド…」。原稿の文中に出てくる単語を繰り返し練習しているようだ。室内には部員たちの熱気が漂っていた。

 取材した午後練習は「読み会」でスタート。4人グループに分かれて互いに間の取り方や言葉のアクセント、テンポなどを生徒同士でアドバイスした。「もっと笑顔で」「せりふの前に間を入れるとどうだろう?」。間や緩急を工夫したり、原稿の言い回しを少しずつ変えたりして、より分かりやすいアナウンスへと磨き上げていく。原稿には、読むときに注意すべき重要な単語や言葉同士のつながり、抑揚などの書き込みがびっしり。一言一言と向き合い、自分なりの表現を模索していた。

 熱気あふれる「読み会」を終えると、生徒同士で審査する「ミニコンテスト」へ。アナウンスと朗読に分かれて練習の成果を披露した。筑紫女学園の部員たちは28日に地区大会を控えているため、きょうの合同練習が最終仕上げだ。マイクなしでも響く声量と心地良い声質にうっとりしてしまった。

 この日のミニコンテスト朗読部門では、「カツサンド」を何度も練習していた佐賀清和2年の才川陽妃はるひさんが1位に選ばれた。朗読したのは川上弘美のエッセー「カツサンド」だ。「食べるのが大好き。おいしそうだなって思いながら読むから、おなかが鳴りそうになる」と才川さん。夢見てきた全国大会に向けて「自分に『勝つ』のが目標。NHKホールに立てるよう頑張りたい」と話していた。

 全国大会の予選となる佐賀県大会は6月10日。アナウンス部門で出場する3年の宮原来未くるみさんは「原稿に自分の気持ちを乗せて、相手に伝わる読みをしたい」と意気込みを語った。全国大会決勝の舞台「NHKホール」を目指す放送部の活躍に注目しよう!

 

 ▽放送部は、来年7月末から佐賀で開かれる「第43回全国高等学校総合文化祭」(2019さが総文)の参加部門の一つ。全国の放送部が佐賀に集う。

このエントリーをはてなブックマークに追加