ポリウレア樹脂を塗装した製品をアピールするIMARIの福井秀平社長=伊万里市

 こん包用資材製造のIMARI(伊万里市、福井秀平社長)は「ポリウレア」という樹脂を使った建築物の強化事業に進出した。建築物の表面をポリウレアで塗装することで強度が増し、地震などの災害時のコンクリートの剝落を防ぐ。耐爆性や防弾性もあることからテロ対策などを懸念する公共施設などに売り込んでいく考え。

 「ポリウレア」は化学物質のイソシアネートとアミンを混合したもの。液状だが、塗ると約40秒でゴム状に固まる速乾性が魅力で、塗った物の表面を強化する特徴がある。有害物質を含まないため安全性も高く、産総研や防衛大学校の試験もクリアしている最新の樹脂素材だ。

 IMARIは段ボールや発泡スチロールの表面強化を目的にポリウレアを使っていたが、その効能の高さに驚き「建物の表面強化や長寿命化に生かせるはず」と樹脂加工専門の部署を立ち上げた。

 実際に、福島第1原子力発電所の汚水タンクでポリウレアを使った補強工事を請け負った実績もある。ほかにもポリウレアを使い、客船の船内の防水やつり橋のワイヤの防さび工事の受注を受けたこともある。福井社長は「建築年数のたった庁舎などを建て替えずに、強化できる手段として有効」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加