初当選を決め、花束を受け取り、支援に感謝する深浦弘信さん(左)=15日午後11時15分、伊万里市二里町の事務所

 市民は新しい風を望んだ。5選を目指す現職と新人2人が争った伊万里市長選は15日、市政の刷新を訴えた新人の深浦弘信さん(62)が制した。託された仕事は人口減少対策や市街地の活性化など難題ばかり。深浦氏は喜びとともに、ふるさと再生の重責をかみしめた。

 午後10時半ごろ、選挙事務所に当選確実の知らせが入ると、詰め掛けた支援者が歓喜の声を上げた。程なくして妻の茂子さん(61)と姿を現した深浦氏は5カ月前は一人で立候補を決意したが、多くの人に支えられて当選できた」と謝辞を述べ、頭を下げた。

 市職員として予算の使い方に疑問を持ち、周囲の声にも押されて立候補を決意した。3人の子も結婚して穏やかに過ごそうと思っていた茂子さんを困惑させたが、「伊万里のために」との思いは揺るがなかった。

 4期16年務めた現職との知名度の差を埋めるため、出馬表明後は大雪の日も欠かさず街頭に立ち続けた。小中学校や保育園、病院などを訪ね歩いて現場の実情を知り、「もっと『人』に投資すべき」と確信、街頭でも訴えた。「現職優位」という大方の見方を覆した深浦氏は「まず、人を大事に、特に子どもたちの教育環境を整えたい。子どもたちが伊万里で育ち、伊万里で仕事ができるような伊万里市にしたい」と抱負を述べた。

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