4選を果たし、支持者と握手を交わす松本茂幸さん(中央)=15日午後10時12分、神埼市神埼町田道ケ里の事務所

 経験豊富な現職が意地を見せた。15日に投開票された神埼市長選で、4選を目指した松本茂幸さん(67)が977票差で新人を破った。接戦を制し「ありがとう、本当にありがとう」と抱き合って喜んだ。

 「投票所から連絡が来た。勝った」。15日午後10時10分、神埼町田道ケ里の事務所。「当確」の一報が届くと、開票の推移を見守っていた約300人の支持者から歓声が湧いた。吉報を待っていた松本さんは「やっぱうれしか。よかった」と胸をなで下ろした。

 これまで2度の選挙戦を制したベテランでも、票が読めない戦いだった。「知名度がある相手。どんな戦いをすればいいのか」。不安を隠せなかったが、個人演説会や総決起大会を重ねるうち、支持する声が寄せられていることを肌で感じ「絶対に負けられない」と気持ちを強く持った。

 選挙戦最終日の14日は雨の中、妻の豊子さんや3人の息子、支持者ら約130人と旧長崎街道を中心に「最後の訴え」で歩いた。「おいどんがついとっけん」。駆け寄る市民に「任せてくれ。しっかりやるけん」と、かれた声で答えた。「市民協働のまちづくりをしたい」との思いが確実に届いているように思えた。

 4選を果たした一方で、「市政を変えてほしい」という注文も実感した。松本さんは「福祉を向上させ、幸せを感じられるまちにしたい。私も100点ではない。もっと市民の意見を求めていきたい」と気を引き締めていた。

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