有田陶器市のポスターに採用された下平悠梨さんと作品。町並みを俯瞰でとらえたアイデアが評価された=有田町の有田工高

有田陶器市で掘り出し物を探す来場者=西松浦郡有田町(2017年5月撮影)

 第115回有田陶器市(有田商工会議所主催)が29日から5月5日まで、有田町で開かれる。窯元や商社など450店が出店、JR上有田駅から有田駅周辺まで約4キロのメーン通りをはじめ、町一帯を多彩な焼き物で埋め尽くす。今回は特別企画として、漫画家の松本零士さんとのコラボ展を開催、絵皿などを展示販売する。期間中、120万人の来場を見込んでいる。

 「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などで知られる松本零士さん。町役場東出張所広場で開くコラボ展では、人気キャラクターを描いた絵皿のほか、絵画や版画も並べる。店頭での販売をはじめ、絵皿の受注販売もある。5月2日午後3時半からトークショー、午後4時から作品購入者向けのサイン会がある。

 有田国際陶磁展は、産業陶磁器部門を旧有田商議所から同町外尾の県陶磁器工業協同組合に移す。同会場では、伊万里・有田焼伝統工芸士展と有田陶芸協会展も開く。

 「街角テーブルコーディネート展」も開催。約60店がそれぞれの店舗で「笑顔の食卓」をテーマに、器遣いや演出方法を提案する。

 グルメも満喫できる。「ご当地グルメフェア」(町役場東出張所広場)では県内外の30店が自慢の逸品を提供する。また、トンバイ塀のある裏通りにはカフェ6店を展開。有田焼の文様をあしらった紙コップが人気を集めていることから、今年は同様のデザインを用いた有田焼の実物を制作。限定150個を販売する。

 写真共有アプリ「インスタグラム」を使ったフォトコンテストも昨年に引き続き実施。陶器市の一コマや、購入した器を使っている様子の投稿を募る。

 駐車場は公営私営合わせて8300台以上を用意。町内各地を結ぶ無料のシャトルバスも運行する。

 有田商工会議所の有冨和美専務理事は町の文化的景観がイコモスの「日本の20世紀遺産」に選ばれたことに触れ、「陶器市で有田焼のファンになり、その後に普段の町並み観光に来て、町のファンにもなってもらえれば」と期待する。問い合わせは同商議所、電話0955(42)4111。

下平さん作品をポスター採用、陶器市の風景味わい深く

 29日に有田町一帯で開幕する第115回有田陶器市のポスターに、有田工高デザイン科3年の下平悠梨さん(17)=武雄市=の作品が採用された。ポスターは佐賀、福岡両県のJR主要駅などに掲示され、焼き物ファンらに来場を呼び掛ける。

 ポスターのデザインは主催する有田商工会議所が募集し、県内外から高校生と一般の計75点の応募があった。最優秀に選ばれた下平さんの作品は、陶器市の風景を俯瞰(ふかん)でとらえたのが特徴。上から黒、赤、青色の三つの器に、趣のある町並みや人々が行き交う様子を描いた。

 審査では「アイデアがユニークで、表現力が新鮮」と高く評価された。下平さんは「自信はなかった」と採用に驚いたといい、「器に映る陶器市の様子を描きたかった。器の色はこいのぼりの色をイメージした」と、季節に応じた色選びなど工夫した点を話している。

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