旧東木屋酒造場の前を通る14番曳山「七宝丸」(からつヘリテージ機構提供)

カウンターに立つ上野禎二郎さん。今も酒造場の掃除や換気をして管理する=唐津市魚屋町の旧東木屋酒造場

 歴史的建造物の保存活用に取り組むNPO法人「からつヘリテージ機構」が、唐津市に江戸後期から立つ旧酒造場の保全活動を始めた。16日から、ネット上で資金を募るクラウドファンディングで、調査や修繕費用を集める。国の登録有形文化財や佐賀県遺産の登録を目指す。

 同市魚屋町にある木造2階建てで、大坂から移り住んだ商人を先祖とする山内家が建てた旧東木屋(ひがしのきや)酒造場の一部。1819年には既に酒造が始まっていたとされる。

 建物を管理しているのは、酒造場で番頭を務めていた上野禎二郎さん(80)=和多田。現在も週に3、4回、換気したり掃除したりしている。「私の心のよりどころ。元気なうちは建物を残してほしい」と訴える。

 ただ建物は傾いており、土壁や柱がひび割れるなど傷みがひどい。機構の菊池郁夫理事長によると、唐津市内で江戸時代の建物と確定している唯一のもので、「取り壊されれば唐津の記憶がなくなることと同じ。将来は観光資源として利活用できたら」と話す。

 目標金額は150万円で、期限は60日間。目標額に達しなければ、寄付者に全額返還する。傾きの原因の調査や図面作成などの費用に充てる。

 5月1~3日は一般に開放する。寄付は、https://readyfor.jp/projects/15352からできる。

 問い合わせは唐津ヘリテージ機構、電話0955(58)9627。

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