落選し、支援者に次回の市長選への意気込みなどを述べた大仁田厚さん(左)=15日午後10時34分、神埼市神埼町田道ケ里の事務所(撮影・山田宏一郎)

 組織戦の壁に跳ね返された。市政刷新を訴えた元プロレスラーの新人、大仁田厚さん(60)=神埼町横武=は佐賀県神埼市長選で現市政への批判票を集めたものの、及ばなかった。「私自身の力不足」としつつ「4年後も戦う」と雪辱を誓った。

 出馬表明は1月だった。友人で民進党県連代表の原口一博衆院議員の後押しを受け、後援会づくりからスタートした。共鳴した市役所OB約20人や市の将来に危機感を抱く市民らが加わり、態勢を整えていった。

 選挙期間中は、1日20回を超える街頭演説で浸透を図った。自民党と公明党の推薦を受けた現職に対抗するように、事務所には民進系の地方議員が続々と姿を見せた。最終日の14日は、希望の党の大串博志衆院議員も選挙カーに乗った。

 落選が決まり、事務所に15日午後10時20分ごろに姿を見せた大仁田さんは「私の力不足を認めます」と頭を下げた。それでも「市が変わらなければ、子どもたちの未来はない」と力強く言葉をつないだ。

 政策では、近隣市町と比較しながら、人口減が進む市の課題を指摘し、庁舎建て替えや公園整備事業も批判した。「神埼に住み、4年後も戦うことをここに誓います。皆さんと一丸となって、今から出発する」。そう言い切ると、支援者から拍手と歓声が沸き起こった。

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