入居者の指導でウェブ制作を体験する来場者=佐賀市呉服元町のオン・ザ・ルーフ

 10年間空きビルとなっていて、市街地活性化へ活用が課題となっていた佐賀市呉服元町のオフィスビル「オン・ザ・ルーフ」(旧西沢ビル)で21日、オープンイベントがあった。入居する起業家らが、ウェブサイト制作ワークショップや映像作品の上映会などを開き、同ビルをアピールした。

 

 ビルを改修したのは同市出身の建築家西村浩さん。1階から4階まで全フロアで店舗や事務所が開かれたことを機に企画した。運営管理に携わる倉富那美子さん(25)は「近隣の人から『何ができたの?』とよく聞かれる。実際見てもらうことで、より理解してもらえたら」と話す。

 1階はカフェ、2階は貸衣装とジム、3階はダンススタジオが入る。4階はウェブ制作や映像制作などの起業家などが事務所として使用。仕切られた各部屋を借りる入居者がキッチンや上映スクリーンなどの共有部分を共同で利用している。昨年8月のオープン以降、一緒に仕事をする入居者も出てくるなど、可能性も広がっているという。

 ウェブ制作やコンサルティングを手がける会社ミナデの江口昌紀さん(35)は「親和性が高い職種の人が近くにいることで、仕事の相談もできてありがたい」と話す。

 倉富さんは「リニューアルでビルのシャッターが開いた時の高揚感が忘れられない。この場所から町ににぎわいを作り出したい」と話す。2カ月前に神奈川県から佐賀市へ転居したという小野仁嗣さん(27)は、「こういう所でシンプルに仕事をできたらかっこいい」と興味深く見学していた。

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