右から西留いずみさん、瓜生美智子さんの父宣憲さん、吉住磨子さん、中村知裕さん=佐賀市松原の徴古館

 佐賀の文化や教育の振興を支援する公益財団法人「鍋島報效会(ほうこうかい)」(佐賀市)が、本年度に研究助成する國學院大学院生西留いずみさん(56)=神奈川県在住=ら4人に助成金を手渡した。助成額は各25万円。来年3月末までに研究の成果をまとめた論文を提出する。

 先祖に蘭学者で好生館の指南役を務めた金武良哲(かなたけりょうてつ)(1811~84年)を持つ西留さんは、近世後期の白石鍋島家での蘭学研究の展開を調査する。

 瓜生美智子さん(47)=米サンディエゴ在住=は、17世紀のグローバル化と肥前磁器の生産技術革新との関わりを調べる。

 佐賀大学芸術地域デザイン学部の吉住磨子教授(55)=佐賀市=はイタリアでの百武兼行(42~84年)の動向を研究する。イタリアの宗教美術を専門としているが「佐賀と関わりがあることを研究したいと考えている中、百武に興味を持った」という。

 筑紫女学園高の中村知裕教諭(43)=福岡市=は龍造寺家の勢力拡大とその実態を探る。「龍造寺家が本当に五州二島を治めたのか疑問を持った」という。中村さんは2002年に有明海周辺にある河川の港を調べた研究に続き、2度目の助成となった。

 研究報告会は、来年5月下旬~6月中旬ごろ開かれる。

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