集まった子ども忍者から花束を受け取る剣源蔵氏=嬉野市の肥前夢街道

公演する剣源蔵氏=嬉野市の肥前夢街道

 嬉野市のテーマパーク「肥前夢街道」の忍者頭目・剣源蔵氏(51)の最終公演が8日、同園の忍者屋敷であった。15年間の忍者人生を終えた剣氏は公演後、「素晴らしい人生でした」と、いつもの傍若無人なキャラクターとは一変し、涙ながらにあいさつ。集まったファンから温かい拍手が送られた。

 剣氏は36歳のころ、同園のテレビコマーシャルを見て忍者に応募。当初は別の企業の採用試験も受けていたが、「こっちの方が合否の結果が早かった。たまたま始まった縁」と、2002年に忍者としてスタートを切った。2009年に頭目になると、2012年には一時、空中リンゴ斬り世界一のギネス記録を樹立した。

 最終公演は、島原城にある秘伝の書を盗みに、佐賀忍者が忍び込むという架空のストーリー。午後4時から約15分間の公演で、熟練の“忍術”を披露し、いつも通り観客を盛り上げた。ショーが終わると、弟子の忍者やファンからプレゼントが手渡された。弟子たちは「今までおつかれさまでした」「15年間お世話になりました」などと感謝を述べ、花束を手渡した。

 公演後は、報道陣の取材に応じた剣氏。引退の理由について、「体力の限界」と苦笑い。それでも、「肥前夢街道は夢を与える場所。後は若い忍者に任せて、これからは“本当の忍者”として、世を忍ぶ姿でまた訪れたい。少しでも忍者の文化に興味を持ってもらいたい」と目を細めた。

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