基山町産第1号となるエミューの卵を手に「やっと産んでくれた」と喜ぶ飼育農家の吉田さん=基山町

 耕作放棄地対策と新たな名産作りを兼ねて基山町で飼育されている大型鳥「エミュー」が、初めて卵を産んだ。2014年の飼育開始から3年目での“初産”に、関係者は「6次産業化への第一歩だ」と喜んでいる。

 卵を産んだのは、地元農家の吉田猛さん(63)が「日本エコシステム」(筑紫野市)から委託を受けて飼育するエミュー。つがいで4羽を飼っている田んぼで、深い青緑色の卵が11月17、19日と相次いで見つかった。9月から発情期に入った傾向があり、産卵用の小屋などを設置して備えていた。吉田さんは「巣箱ではなく泥の上に産んでいたが、やっと産んでくれた」と目を細める。

 見つかった卵のうちの1つは約600グラムあり、「初産にしては大きい方」と関係者は言う。今後は日本エコシステムなどの協力を得てふ卵器にかけふ化を目指す一方、卵が菓子などの材料として使用できるか研究を進めるという。

 日本エコシステムから委託を受けているエミューのほか、吉田さんら地元農家でつくる農業法人「きやまファーム」(鳥飼善治社長)もエミューを飼育しており、町内には現在約130羽がいる。鳥飼社長は「これまでは商品加工のための肉などは外部から購入していたが、町内で卵が産まれ、ふ化させ繁殖できれば100%基山産のエミュー製品が出来上がる。この調子で300羽ほどまで増やしていきたい」と話す。

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