「春雨」の曲に合わせ、優雅な舞を披露する芸妓=小城市のゆめぷらっと小城

 江戸時代から庶民に愛される端唄の代表作「春雨」を作詩した小城藩士柴田花守(1809~90年)をしのぶ「小城春雨まつり」が7日、小城市のゆめぷらっと小城であった。約300人の参加者が、花守の艶のある詞に合わせた芸妓(げいこ)の舞に魅了された。

 「春雨」は、長崎遊学中の花守が料亭「花月」で作詩。一途な愛を春の情景にしっとりと重ね、当時の江戸でも流行したという。冒頭で、主催する小城春雨会の村岡安廣会長が、花守の次男で日本の工芸デザインの先駆者納富介次郎(1844~1918年)らを引き合いに「素晴らしい踊りとともに小城の歴史も堪能して」とあいさつした。

 毎年長崎検番の芸妓衆を招いていて、今回は13人が来場。「春雨」をはじめ、「ぶらぶら節」など6題目の舞を披露した。この日は、花守のやしゃごの和泉桃代さん(70)=神奈川県=も訪れた。優雅で楚々(そそ)とした舞を楽しみ、「こんなに長く覚えていてもらって感激」と笑顔を見せていた。

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