山本朋広防衛副大臣(左)から隊旗を授与される青木伸一水陸機動団長=佐世保市の相浦駐屯地

 3月下旬に創設された陸上自衛隊水陸機動団の編成式典が7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地で開かれた。沖縄・尖閣諸島など南西諸島が占拠された際の奪還作戦に当たる「日本版海兵隊」で、約2100人態勢で発足した。ただ隊員輸送に使う輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画はめどが立っておらず、運用面に課題を残したままでの船出となった。

 団員約1500人が参加した式典で、山本朋広防衛副大臣が青木伸一団長に隊旗を手渡し、「我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、島しょ防衛は喫緊の課題。そのために不可欠となる海上、航空自衛隊との統合運用など、さまざまな課題を克服する必要がある」との小野寺五典防衛相の訓示を代読した。

 占拠された離島の奪還作戦を想定したデモンストレーションも行われ、目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)所属のヘリ2機が偵察と上陸地確保のための攻撃を担当。米海兵隊員を含む約240人が、隊員を乗せて上陸する水陸両用車などを使った作戦の一端を披露した。

 相浦駐屯地と大分・玖珠駐屯地への水陸両用車の配備が、米国メーカーの製造が遅れたため予定の半分以下の12両にとどまるなど、装備は当初の計画通りには導入できていない。青木団長はオスプレイの佐賀空港配備について、記者会見で「地元の自治体、住民の理解を得つつ、引き続き調整していきたい」と述べた。

このエントリーをはてなブックマークに追加