交通安全グッズを身にまとい、交通安全を呼び掛ける馬=イオンモール佐賀大和

春の交通安全県民運動の出発式で、巡回に向かうパトカーを見送る園児たち=県庁

反射シールを児童に手渡す横尾俊彦市長と田原優子教育長=多久市東多久町の東原庠舎東部校

出港する警備艇「はど」を、飛び上がって送り出す園児たち=唐津市呼子町の呼子港

 春の交通安全県民運動(県交通対策協議会主催)が6日始まり、県内各地で啓発活動などが行われた。

 佐賀県は2012年から5年連続で人口10万人あたりの人身交通事故件数が全国ワーストだったが、昨年はようやく不名誉な記録をストップさせた。それでもまだ事故は多発している現状があり、関係者たちは今後もさらに交通安全に向けた活動を強化することを誓った。

 運動期間は15日まで。県内各地で街頭指導やチラシの配布などに取り組む。

 4月5日現在の県内の人身事故は1670件(前年比54件減)となっている。

馬(うま)~くいくように イオン佐賀大和

 佐賀市のイオンモール佐賀大和での啓発活動には、交通安全グッズを身につけた馬やポニーも登場。買い物客に交通安全を呼び掛けた。

 交通安全が「馬(うま)~くいく」ようにと願い、たすきや反射材を着けてPR。女性警察官らを背中に乗せて周囲を歩き、事故防止を訴えた。

 この春、小学校に入学する萩原優杏ちゃん(6)は「かわいかった。信号を守って小学校にいきたい」と笑顔。母の絵里香さん(29)は「通学路は車の通りが多く心配。安全に小学校へ通ってほしい」と願った。

 活動に先立ち、佐賀北署であった交通安全パレードの出発式には、関係者約150人とパトカー、広報車など約30台が集結。佐賀北地区交通安全協会の西原憲昭会長が「人身事故件数ワーストを脱却できたのは皆さんのおかげ。しかし、まだ2番目に多く、知恵と力を出し合って減らしていきたい」と士気を高めた。

園児に見送られ出発式 県庁県民ホール

 県庁県民ホールでは、県交通対策協議会(会長・山口祥義知事)の出発式が開かれ、関係者や園児らに見送られ、赤色灯をともしたパトカーが出発した。街中をくまなく回り、危険な運転や交通ルール違反がないか目を光らせる。

 出発式では、若楠幼稚園(佐賀市)の園児が信号を守るなど三つの約束を宣誓し、「交通安全のために頑張って」と巡回に出る警察官らを激励した。山口知事は新設した交通事故防止特別対策室に触れ、「人の命はかけがえのないもの。手を緩めず、強い決意を持って取り組もう」と呼び掛けた。

反射シール児童に配布 多久市東原庠舎

 多久市では横尾俊彦市長らが市内の義務教育学校「東(とう)原(げん)庠(しょう)舎(しゃ)」3校の児童生徒に反射シールを配った。塾通いなどで夜間に外出する子どももおり、「事故に遭わないように使って」と1枚ずつ手渡した。

 市、警察、交通安全協会などでつくる交通対策協議会が東部、中央、西渓校で計約1300枚を配った。

 東多久町の東部校では、横尾市長、管轄する小城警察署の福島寛人署長らが登校時間に合わせて配布。子どもたちは早速、ランドセルにシールを貼っていた。

 福島署長は「道路に急に飛び出さず、夜間は目立つ服装を」と呼び掛けた。横尾市長は「大人の運転マナー向上も必要」とし、各校の児童交通委員の意見を聞きながら、交通安全の取り組みを進めていきたいと話した。

唐津で警備艇海上からPR

 唐津市呼子町の交通安全パレードでは、地域の子どもたちのかけ声とともに、唐津署呼子幹部派出所に配備されている警備艇「はど」も出発した。

 はどは全長18メートル、総トン数21トン。主に警官の離島への異動手段や密漁、密航のパトロールに使われている。呼子港に止まっているはどを見た子どもたちは、「かっこいい」と大喜び。「出発」の合図で出港し、海上から交通安全を呼び掛けた。

 パレードには呼子地区交通安全協会や市職員など約100人が参加した。車11台も、呼子や名護屋、打上の3地区を回り「事故をなくそう」と訴えた。

 呼子保育園の磯崎圭吾君(5)は「船とパトカーが見られて楽しかった」と話した。

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