佐賀大学医学部附属病院の山下病院長(右)にモンゴルの現状を説明するアユールザナさん(左)とバーサンビャンバーさん(左から2人目)=佐賀市の佐賀大学医学部附属病院

■佐賀大病院テレビ会議検討

 ウイルス性肝炎の感染率が世界的に高く、対応策を模索するモンゴルの医師ら2人が2~6日まで佐賀を訪れ、佐賀県の検査・治療体制や行政機関の取り組みを視察した。モンゴルの特に地方では、ウイルス検査の啓発や、家庭医の技術力向上などに課題がある。視察に協力した佐賀大学医学部附属病院肝疾患センターは、蓄積してきたノウハウの提供を約束した。

 アジアやアフリカで医療ボランティアを続ける旧佐賀医科大の香月武名誉教授(81)=佐賀市=が、現地のロータリークラブから肝疾患対策に関する相談を受けたことがきっかけ。昨年秋、香月名誉教授らが聞き取り調査に出向いたのに続き、「進歩的な佐賀にぜひ来たい」との声を受け、佐賀・長崎地区のロータリークラブが協力した。

 3日には、モンゴルの厚労省とともに肝炎対策を行う公衆衛生の医師、ムンクジャガール・アユールザナさん(48)と、首都ウランバートルのロータリークラブメンバーのブルガン・バーサンビャンバーさん(42)が佐賀大学附属病院の山下秀一病院長(60)を表敬訪問した。医療機器の精度が低いことや、一般の国民にウイルス検査や治療の必要性を伝える方法が確立されていないなどの課題を挙げ、協力を求めた。

 肝がんの死亡率が全国ワーストの佐賀県では、肝炎患者の掘り起こしや治療の標準化が進む。江口有一郎肝疾患センター特任教授(48)は「国際的なサポートは初めてだが、例えばスカイプなどを活用したテレビカンファレンスを定期的に行うことで、症例の相談に応じ、佐賀のやってきたことが貢献できるようにしたい」と話した。

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