佐賀県内の全ての小中学校で6日、始業式が行われ、新学年のスタートを切った。伊万里市南波多町に新設された義務教育学校「南波多郷学館きょうがくかん」では開校式も開かれ、児童生徒や先生らが地域とともに新たな歴史を刻んでいこうと誓い合った。
義務教育学校は2016年度から制度化され、小中9年間の教育を一貫して行う。従来の一貫型と違って教職員組織が一つのため、より一体的な運営ができるようになる。伊万里市では初めての設置で、県内6校目。
式では、吉村清美校長が「郷学館という校名には、地域のみなさんのふるさとへの熱い思いが込められている。心を一つに、より良い学校を目指して頑張ろう」とあいさつ。児童生徒を代表して9年生(中学3年)の齊藤吏玖りくさん(14)が「一人一人が自分の力を発揮できれば、とてもいい学校になるはず。思いやりを持ち、みんな仲良く学校生活を送っていきましょう」と呼び掛けた。
同校は11日に入学する新入生を含めて全校生徒198人、教職員29人。同じ校舎で学び、体育祭などの行事も一緒に行う。