大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は社会人野球で活躍した父の指導を受け、野手としてスタートした。「自分は野球がうまい」。天狗になりそうな心の芽が出ると、プロを目指しながらもなれなかった父から「甘いものじゃないぞ」といつも厳しさを教えられたという(『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』)◆その後、プロに入り投打に結果を出す。ただ、野球解説者の野村克也氏は、当初は二刀流に否定的だった。自書『最強のエースは誰か?』で書いている◆「打者として大成するとは思えなかった。まず193センチの体がマイナス要素。背が高いだけでなく腕が長いため、コンパクトに腕をたたんで内角のボールをさばく動作が難しくなる」◆ところが、次第に野村氏はその野球観を覆される。「広角に打ち分ける柔軟性、ひじをたたんでの腰の回転」に加え、ピッチングも「ゆったりしたフォームからビューンとボールが伸びてくる」と表現、「ダルビッシュと比べても大谷が上ではないか」と絶賛する◆「無理じゃないかと言われると、やってやるという気になる」と大谷選手。初登板初勝利、2試合連続の本塁打と最高のスタートを切った。ベーブ・ルースが投打2ケタの「13勝11本塁打」をマークしたのは1918年。100年後の今年、赤いユニホームに期待は膨らむ。(丸)

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